男性も理解しておきたい〜生理周期の基本〜

多くのカップルで不妊治療のスタートは、女性がクリニックに訪れることから始まります。一通りの検査をしてから、男性も連れられて訪れるというパターンがほとんどです。

ご主人を連れて行っても、内容がちんぷんかんぷんで理解できていない様子であったとのお話をよく伺います。
そうなのです。
多くの男性は、赤ちゃんができる仕組みについての予備知識をほとんど持ち合わせていないのです(自分自身がその大切な役割を持っていながら!!)。

男性の知識不足という事実

それでは、とても初歩的なお話を。人間は、他の動物と違って繁殖期がありません。
一年中妊娠することが可能です。
ただし、その中でも成熟した卵子と精子が出会って受精することが可能な時期が限られており、そのサイクルがおよそ28日周期で繰り替えされます。

■月経期:
この時期は、受精した卵が着床するために準備していた子宮内膜が出血を伴い、剥がれ落ちてリセットされる時期です。
およそ5~7日間。

■卵胞期:
卵胞ホルモン(エストロジェン)の分泌がピークに達すると黄体化ホルモン(LH)が急激に分泌され、卵胞から卵子が排出されて、卵管の先端にキャッチされます。
この排卵期だけが妊娠できる時期なのです!卵子は卵管を通っている途中で、精子と出会い受精します。

■黄体期:
排卵のあと、黄体ホルモン(P4)が分泌され、受精卵が着床する環境をつくります。この時期に基礎体温も高くなり、着床を継続して、妊娠に至るまでの時期となります。
およそ14日間続き、着床していなかった場合は、月経期となり、サイクルを繰り返します。

男性こそ女性の心も身体も理解する

以上のようなサイクルが当たり前のようで、改めて男性が目にすることがない知識かもしれません。
このような仕組みを理解しなければ、タイミング療法、人工授精、体外受精など、どのような時期に、どのような治療をしているのか?
どうして妊娠できていないのか?
理解することは難しいでしょう。

男性にとっては、このような生理周期の話は、未知の神秘のできごとのように思えて、敬遠してしまいがちです。
上記のサイクルは女性の身体や心にも変化を及ぼすものです。
奥様がクリニックで治療を受けている多くの場合、記載したホルモンを飲み薬や注射で補充しています。
それも、妊娠していなければ毎周期・ほとんど毎日、です。
実感はできなくとも、知識を持って女性の心理や状況を理解して接することもできるかもしれません。

徐 大兼

徐 大兼
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●アキュラ鍼灸院 ファティリティーウェルネス 院長
●アルメディカ株式会社 代表取締役社長
●プレママプラス考案者
●日本不妊カウンセリング学会 認定 不妊カウンセラー

【略歴】
鍼灸師・日本不妊カウンセリング学会 認定不妊カウンセラー。
東京・青山の不妊治療専門「アキュラ鍼灸院」院長。
地域のドクターと連携し、ベストな治療計画を提案している。
現在は不妊鍼灸ネットワークを設立するなど、不妊鍼灸の啓蒙活動を極的に行っている。 また、養生・食育をベースに、オリジナルサプリメントやお灸の開発にも取り組んでいる。
著書に『カラダを温めれば不妊は治る!』があるほか、生活総合情報サイト「All About」にて不妊治療・東洋医学ガイドを務める。


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